腱は筋肉と骨とを連結する大変丈夫な組織です。手指の細かい動きは多くの腱や腱鞘によって制御されています。腱鞘はトンネル状に腱を覆っていて、腱の動きを滑らかにする働きを持っています。
腱や腱鞘に起こる腫れや痛みは、そこに機械的な過度のストレスが加わって生じることが多く、多時間の手仕事、スポーツ、長時間の歩行あるいは捻挫や外傷などに引き続いて起こることもあります。
腱・腱鞘炎はこれら運動器官の「使いすぎ」を示すサインだということができます。
ときにはぎしぎしという音がすることもあります。
痛みや腫れがあったら、まず固定して刺激を避ける。
マッサージや温湿布は腫れや痛みまたは赤みが取れてから行う。
風呂は腫れや痛みまたは赤みが取れてから入る。
なるべく手指は動かさない。
荷物は痛いほうの手で持たない。
乗り物ではなるべく、つり革などを持たない。
2週間程度、患部を安静にする。
アキレス腱の負担を軽くするために、階段の昇降はなるべく避ける。
歩くときはかかとを高くする足底板を装用する。
仕事や運動の前後には必ず準備体操、整理体操を入念に行う。(ストレッチを取り入れる)
疲れて熱を持った部位は冷やす。
靴はかかとがぴったりと自分の足に良くあったものを選ぶ。
腱や腱周辺の痛みを軽くするために 中嶋 寛之 監修 日本レダリー株式会社発行
より