肩こり


 原因

 首や肩の周りの筋肉を長時間使うと筋肉がかたくなり(緊張)、そこにある血管が圧迫されて血液が流れにくくなり、老廃物も溜まる。緊張が解けると古い血液が流れていき、新しい血液が筋肉の栄養を運んでいく。
肩こりは、長い間筋肉が硬くなったままになり(疲労)、栄養を血液が運んで来なくなったために起こる。

 肩がこったら 

  1. 肩を上下に動かしたり、腕を回したり、首を回すなどの運動を行う。

  2. 首と背中の筋肉の緊張をほぐす。

  3. ぬるめのお風呂に入り、肩の筋肉をほぐす。

  4. 心臓や胃腸の病気でも肩がこることがあるので注意しましょう。


 日常生活での注意
 
 

  1. 正しい姿勢を保つ。

     軽くあごを引き、お腹に少し力を入れて、背筋をピンと伸ばす。

  2. 無理な姿勢を長く続けないようにする

     長距離のドライブ、長時間の座り仕事や立ち仕事は肩こりをもたらすので、適度に休みを入れて、長く同じ姿勢を続けないようにする。

  3. 自分に合った椅子や机を

     椅子は、座ったときに膝が直角に曲がるぐらいの高さ、机は、座ったときに両膝が当たらない高さで、目から30cm.離れて読み書きができるぐらいが適当。

  4. 十分な休養・睡眠を取って、体の疲れを残さないようにする

     規則正しい生活、適度なスポーツが、体の疲労を防ぐ。

  5. ストレスをためこまない

     精神的なストレスも肩こりをもたらすのでレクリエーションを取り入れて、早く発散させる。

  6. 眠っている時の姿勢、枕の高さや布団の硬さにも注意する

     枕の高さは8〜10cm.円筒形のものが理想的。枕や布団は固めの方がいい。
     うつぶせに寝たり、寝る前に本を読んだりするのも肩こりの原因となる。

  7. 肩を冷やさないようにし、血行を良くする

     肩が冷えたり、血行が悪くなるのも肩こりのもと。腕や肩の運動を続け、お風呂も肩までつかる。冷房の効きすぎた所に長時間居ないようにする。
  8. 血圧の異常や内臓疾患などは早くなおす

     高血圧、低血圧、胃腸病、肝臓病、胆石、心臓病などによって起こることもあるのでもとになる病気は早く治しましょう 。



    肩こりと日常生活  山本 龍二 監修  (株)エーザイ発行
    肩がこる  大井 淑雄 監修
    より